私はエンジニアという職業柄、自動化や効率化を考えると、とてもワクワクしてしまいます。
Esbitのポケットストーブは炊飯を自動化してくれる素敵な道具です。使った感想や購入した経緯などいろいろ書きたいと思います。
Esbitのポケットストーブとは

Esbit社はドイツのアウトドアメーカーで、ポケットストーブ以外にもクッカーやケトルなども製造しています。日本の総代理店は飯塚カンパニーという会社です。

ポケットストーブとは手のひらサイズの小さなトタン板で作られた台です。中央には固形燃料を置くことができて上に飯盒を置くことで自動的に炊飯してくれます。自動といっても吸水や蒸らすのは手動です・・・

収納時のサイズは本当にコンパクトで98×77×23mmとなります。ポケットの名前にふさわしいサイズです。すぐに使える用に固形燃料も付属しています。
ポケットストーブを購入した経緯
登山やキャンプに行った時にカレーライスが食べたくなったりしませんか?暖かい炊き立てご飯の上に熱々のカレーをかけて食べる。外で食べるカレーはとても美味しいです。
ですが、シングルバナー1つではお湯を沸かしてレトルトカレーを温めるか、炊飯するかしかできません。炊飯している間にレトルトカレーが冷めてしまいます。その逆もしかり。
シングルバナー2つ用意すれば事足りるんですが、2つ購入するほどではないなーという感じです。このシングルバナーはシングルでしかない問題が購入しようかと思ったきっかけです。
動機はもう1つあって、ソロキャンプ1日目のお昼ご飯の問題です。キャンプ場のチェックインは昼過ぎが多いと思います。昼過ぎにチェックインしてそれから設営すると完了するのは14時頃になってしまいます。それからお昼ご飯の準備をしていたら、食べるのが15時頃になってしまいます。ソロキャンプはシングルスレッドなのです。
なので私は設営と並行してメスティンで炊飯をしています。設営しながら炊飯すると設営が終わるころには炊き立てのメスティンご飯が出来上がっています。ですが、設営しながら火加減の面倒を見たりするのでこれで結構、煩わしいです。
そこで、ここが自動化できればちょっとは楽になるなーと思ってポケットストーブに注目しました。
ちょっとした熱源が欲しい、炊飯を簡単にして設営に集中したい。値段が安いのも魅力ですが、ポケットサイズで手軽に持ち運べるところも、大変魅力でした。このサイズであれば登山でシングルバナーと一緒に持って行っても大丈夫です。カレー食べれます。
ポケットストーブとメスティンで炊飯の自動化
ポケットストーブを使った炊飯は本当に簡単です。メスティンにお米1合と水180ml~200mlを入れて30分吸水。
吸水後はポケットストーブにセットして固形燃料に火をつけるだけです。固形燃料は14gです。だいたい15分くらいです。
固形燃料が燃え尽きた後は蓋を下にして20分ほど蒸らして完成です。
メスティンの自動調理本があるとバリエーションが増えるのでキャンプご飯が楽しくなります。
ポケットストーブを使った感想
キャンプで炊飯したんですが、火加減の調整をしなくていいのは楽です。でも火が消えたタイミングがわからないので蒸らすタイミングが遅れることもあります・・・
出来上がったご飯は普通においしかったです。ちなみにおこげはできませんでした。
購入してから登山は行ってないのでまだ山では使っていません。次の登山で炊飯しよと思います。
燃料で比較するランニングコスト
OD缶のシングルバナーでランニングコストを比較してみたいと思います。ここでのランニングコストは燃料代ですね。
シングルバナーはコールマンのシングルバナーで比較します。OD缶は230gの方です。燃焼時間が1時間~2時間となっているので強火で1時間、弱火で2時間と仮定して計算してみます。
シングルバナーで炊飯する場合は中火~強火で7分(沸騰するまで)、その後は弱火で7分で作ります。
ポケットストーブではミリタリー燃料14gを1つ使用して1回、炊飯できます。計算すると以下の表のようになりました。燃料代はAmazonの販売価格で比較しています。
– | 使用燃料 | 炊飯回数 | 燃料代 | 1回の炊飯あたり |
---|---|---|---|---|
シングルバナー | 230gのOD缶 | 約6~7回 | 503円 | 約72~84円 |
ポケットストーブ | ミリタリー燃料14g×6個入り | 6回 | 445円 | 約75円 |
比較してみるとOD缶ではあまり差がないです。シングルバナーの火加減を節約するともうちょっとコストが抑えれそうな気がします。
CB缶のシングルバナーでやると圧倒的にシングルバナーが有利になりますね。
ポケットストーブのデメリット
ポケットストーブを使って炊飯すると煤がつきます。それまではシングルバナーで炊飯していたのですが、ポケットストーブで炊飯すると一気に黒ずみました。

これはこれで使っている感じがでていい味出てるんですが、綺麗なままで使いたい方は手入れが大変かもしれません。煤を落とすのは結構な手間がいります。
ポケットストーブは風に弱いです。風が吹くと熱効率が下がってしまいます。なので防風板は必要かと思います。サイズにもよりますが安くで手に入るので一緒に購入してもよさそうです。
もしくは簡単な作りなのでDIYしてもいいかと思います。
スタンダードとミリタリーの違い
販売しているポケットストーブはスタンダードとミリタリーの2種類があります。ストーブ本体の違いはありません。同じです。付属されている固形燃料がスタンダードかミリタリーかの違いです。
スタンダードの固形燃料は4gが20個入っています。こちらの燃焼時間は5分です。ミリタリーの固形燃料は14gが6個入りです。燃焼時間は12分です。定価はどちらも同じなんですがAmazonで見るとミリタリーの方が安いです。
炊飯するならミリタリー1択だと思います。
他にもポケットストーブラージというのがあります。これはストーブ本体も大きくなりますのでご注意ください。
他にもまだあるEsbitのポケットストーブ
Esbitからはポケットストーブ以外にもいろんな小型のストーブを販売しています。詳しくはこちらの飯塚カンパニーのHPをご覧ください。
こちらは定価表示です。Amazonでは値引きしている商品もあるのでAmazonで購入するのがいいです。
まとめ
Esbitのポケットストーブはかゆいところに手が届くちょうどいい道具だと思います。値段も安いですし1つ持っていると助かります。
ランニングコストもOD缶と変わらないくらいなのであまり気になりません。
キャンプや登山でメスティンご飯を作る方ならとてもおすすめです。
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