毎年、2月になると奈良県の三峰山に霧氷を見に日帰り雪山登山をします。
霧氷とは空気中の水分が木枝に付いて凍ったものです。木々に白い葉っぱ付いたように見えてとても幻想的です。樹氷とは違ってもうちょっと木枝の形がわかります。
登山口はそれほど雪が積もっていないのですが、登るにしたがって積雪が高くなり山頂では一面雪景色になります。
今年も行ってきたので、今年の霧氷具合と登山ルート等をレポートしようと思います。
三峰山登山の装備品等は後日、別で書こうと思います。
三峰山の概要
三峰山は奈良県の東部、三重県との県境に位置する山です。標高は1235m、登山口は560mなので高低差675mです。
冬の山頂では霧氷が有名で、山頂南側には八丁平という笹原が広がり、こちらも絶景が楽しめます。
標高差がそんなにないので、日帰り登山で十分楽しめる山です。登山道も迷わないように整備されているので初心者の方でも安心して登山ができると思います。
アクセス
冬の霧氷が見れる期間だけ、近鉄榛原駅から奈良交通による霧氷バスと命名された専用のバスが運行されます。三峰山の登山口へはこれに乗って行くのがいいです。
霧氷バスは行きが2本、帰りが2本です。本数は少ないので1本間違えると1時間待ちになるのでご注意ください。詳細はこちら奈良交通のHPをご覧ください。
霧氷は気温が高くなってくると溶けてしまうので、時間の早い便に乗った方が高確率で霧氷が見れます。昼過ぎには気温が上がり溶けてしまうことがあります。
この霧氷バスに乗って三峰山の登山口がある、みつえ青少年旅行村に行きます。バスの乗車時間は1時間10分くらいです。全員、座れるのでバスの中では寝ている人がほとんどです。
2020年の霧氷バスは近鉄榛原駅を8時15分と9時15分出発でした。
車で行くこともできますが道路が凍結していたりするのでスタッドレスは必須になると思います。駐車場はみつえ村青少年旅行村にあります。
登山ルートの概要

今回、私が行った登山ルートです。一番有名なルートなので登山客がたくさんいます。
登山ルートは往復で約6.6kmです。登山道の途中にあと何mと看板が出ています。往路は休憩を含め2時間~2時間半で登れます。これは積雪量で左右されます。今年は暖冬ということもあり雪の量が少なかったので2時間くらいで登れました。雪が多いと歩みが遅くなるので2時間半くらいかかります。
復路は1時間半~2時間くらいです。これも積雪量によって左右されますが、毎年これくらいです。
- 9時35分みつえ青少年旅行村出発
みつえ青少年旅行村 - 9時40分登山口到着
登山道への入り口 - 10時6分避難小屋到着
1つ目の避難小屋到着 - 11時00分2つめの避難小屋到着
二つ目の避難小屋到着です - 11時36分山頂到着
山頂到着です - 11時41分八丁平でお昼開始
今日のお昼ご飯 - 12時30分下山開始
- 13時41分登山口到着
みつえ青少年旅行村

霧氷バスか車で来ても、みつえ青少年旅行村に着きます。ここが三峰山登山の出発地点となっています。
霧氷の季節になると霧氷祭を開催されて、漬物などの特産物やおでん、日本酒、ビールなど登山後のご褒美も販売しています。
このみつえ青少年旅行村でトイレや登山の準備を整えて出発します。登山届もこちらに提出します。
三峰山の登山口

みつえ青少年旅行村から坂を下り5分くらいのところに登山口があります。ここを右に曲がると登山道です。

不動の滝を経由する登山ルートはここを直進します。不動の滝ルートは2つ目の山小屋で合流するようになっています。
人気のルートはここを右に曲がって進むルートです。帰りは不動の滝ルートで帰ってきてもいいですね。

この登山口から1つめの避難所までが、三峰山登山で一番大変だと個人的には思います。体力あるうちに一番大変な部分を登っておくと後が楽に感じるので私は好きです。
1つ目の避難小屋(最後のトイレ)

登山口から30分ほど登ったところに避難小屋があります。積雪が多いときはここからアイゼンを装備することがあります。

ここが最後のトイレです。ここのトイレは汲み取り式でかなりアンモニア臭がひどいです。
2つ目の避難小屋

1つ目の避難小屋から1時間ほど登ったところに2つ目の避難小屋があります。おそらくこの辺まで登ると積雪が少なくても地面は凍ってたり、多少の雪が積もっていると思います。
暖冬の今年はここでアイゼンを装備しました。

山頂の手前から霧氷地帯は広がっているので、ここまで来たら霧氷はすぐそこです。気温が低いと既に霧氷があることもあります。
ここでお昼を食べている方もいらっしゃいました。風がないので快適だと思います。

山頂すこし手前にビューポイントがあります。少し木が開けていて絶景が楽しめます。ここから山頂までは100mくらいの距離です。
山頂

この山頂の看板で写真を撮るのが定番です。

2つ目の避難小屋から30分くらい歩いて山頂に着きます。三峰山の霧氷は人気なので、シーズンになると山頂はとても込み合います。
八丁平

山頂から南側に歩くと八丁平という笹原が広がっています。積雪が多いときはここは一面雪景色なのですが、今年は暖冬のためか雪が一切ありませんでした。
開けた場所と絶景が楽しめるので、ここでお昼を食べる方が多いです。

とても冷たい風が強く吹くので、汗冷えしないようにウィンドブレーカーとフリースを着た方がいいです。
本日のお昼ご飯

本日のお昼ご飯は日清さんのカレーヌードルです。気温が0度近いので通常のOD缶だと火力がでません。なので寒冷地仕様のOD缶をおすすめします。
風が強いので防風板を購入しないと熱効率がかなり下がります。沸騰するまで15分くらいかかった気がします。いいかげんに防風板買おうと思います・・・
シングルバーナーは高さがあるので防風板も高さがあるのをおすすめします。せっかくの防風板がバーナーの火が出る部分より低かったら風を防げないですからね・・・
寒い中でのカップラーメンはめちゃくちゃ美味しいです!
今年の霧氷

こちらが今年の霧氷具合です。木枝をよく見ると霧氷になっています。
ちなみに去年の三峰山の霧氷の写真をのせておきます。

こちらが去年の三峰山の霧氷の写真です。全く同じ場所ではないですが、山頂の100m手前らへんの霧氷が観測できるエリアです。
やっぱり今年は暖冬だったんだなーって思います。
去年の霧氷を見てしまうと、とても幻想的で絶対、病み付きになってしまいます。
三峰山のまとめ
三峰山は関西で霧氷が見れる数少ない山です。ただし、必ず見れるとは限らず暖冬の時は少なめです。
霧氷を見るためには早く山頂に登る必要があります。
登山自体はそんなに大変ではなく、普通の日帰り登山レベルです。積雪量が多いと雪に足がもつれて1.2倍くらい疲れます。同じくらい登山時間も伸びます。
霧氷がなくても総合的に三峰山はめちゃくちゃ好きな山です。リピーターも多いですし、登山客が多いのが愛される山の証だと思います。
コメント
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